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欠かせない歯間部の清掃法(デンタルフロス)

これまで歯ブラシの方法についてお話をさせていただきました。今回は歯ブラシだけでは掃除できない歯間部の清掃法をお話させていただきます。数多くの研究で、歯ブラシのタイプに関わらず歯ブラシだけでは40%の磨き残し、いわゆるプラークが残ってしまうというのがいわれています (Petker 2019など)

つまり歯間部の清掃法が欠かせないものとなっているということでいくつかその方法を提示させていただいてどれがいいのかどのように磨けばいいのかなどを説明していきたいと思います。(基本的には同じですが歯周病のための効果的な歯間部の清掃法でむし歯とは少し異なりますのでご注意ください)

主には歯間ブラシ、デンタルフロス、口腔洗浄器の3つの方法があります。

・デンタルフロスについて

デンタルフロスについては1995年にLangという人がおよそ300人の人たちを調べてほとんどの人が実はフロスを正しく使えていないと指摘しています。(Lang 1995)

別の研究では頻度的には大体10~30%の人たちしかフロスを使っていないと言われています。(Asadoorian 2006)

それぐらいフロスがあまり使われていないというのが指摘されています。さて皆さんはどれぐらい使っているでしょうか?

実際のフロスの効能について言うと、あるシステマティックレビュー(世界中の色々な臨床研究を集めて統計学的に解析し科学的根拠が1番高いもの)によれば、歯ブラシのみに比べて、フロスと歯ブラシを一緒に使っても、実はプラークと歯肉の炎症に対して、そこまで大きな差はないというのがいわれています。(Berchier 2008)

これはあくまで歯周病に対してですがプラークの除去効率、歯肉の炎症の消退具合については、歯ブラシのみに比べてフロスの付加的効果はそこまでなかったということです。

歯間部の磨き残しの除去効率はフロスはそこまで高くないということが伺えます。意外ですね。ただ、虫歯の予防の点からいうと歯間ブラシでは歯と歯がくっついている部分(コンタクトポイント)の汚れは取れないので虫歯の予防としては必ずフロスを週に最低2~3回ぐらいはかけてその部分の汚れを取ってあげるようにしてください。(歯間ブラシではこのくっついてる部分の汚れは取れません)。

では実際のデンタルフロスの使い方についてなのですが大体20~30センチぐらいに糸を切ってあげて中指に巻き付けます。そして人差し指と親指でしっかりピンと引っ張ってあげて、その後に糸を歯と歯の間に通していきます。ポイントとしては歯肉の溝の底まで糸を入れてあげるというのが大事になってきます。手前側の歯に巻き付けるようにして糸を底まで入れてあげたら溝の底からかき出すようにして上下に動かしてあげるというのがポイントです。終わったら反対側(コンタクトポイントは2つの歯から構成されるため)も必ず溝の中に糸を入れてあげてそこから上下をさせて溝の中の汚れをかき出すように再び動かしてあげるというのがポイントになります。

デンタルフロスは歯間ブラシに付随して使ってあげると良いでしょう!

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