平井駅 ホワイト歯科
  • English Available
  • 駐車場完備
  • 21時まで診療
  • 各種保険取扱
  • 自由診療も対応

平井駅 ホワイト歯科

Menu

医院ブログClinic blog

米国の虫歯リスク評価とアプローチ

米国にはCAMBRA (CAries Management By Risk Assessment)という有名な虫歯評価法があります。アメリカ全土の色々なデンタルスクールの歯学部の殆どの学校で行われている虫歯に対してのリスクアプローチ法です。

アメリカでは患者さんが初診でいらした時に、歯周病の評価と虫歯の評価を両方必ず行い、治療がどのように進んでいくかを話し合っていくというふうになっています

科学的根拠に基づいて、患者さんのリスクをLow, Middle, High, Extreme highに分類し、その各リスクに応じて、どのように実際のケアをしていけば良いのかというアプローチ方法が異なります。

このCAMBRAのリスク評価自体をすることができずとも今からお話しする項目というのが虫歯の予防に対してかなり効果的だというのを皆様の頭の片隅に置いていただければと思います。特にフッ素の重要性を知っていただき、ぜひフッ化物を中心に使用してください。

CAMBRAの大きな特徴としてはフッ化物至上主義でフッ素が1番虫歯の予防で大事なものというのが1つ大きなポイントとなっています。米国歯科教育では歯ブラシ自体は虫歯を予防するものではなくフッ素を口の中に運んでいくものというのがアメリカの虫歯の予防に対しての考え方になっているんです。主には、フッ素入りの歯磨き粉を1日2回使いましょうというのがポイントで、濃度としてはアメリカと違って日本は薬事法が厳しいので最大1500ppm(百万分の一分率)までしか使用することができません。ひと昔前までは1000ppm以内の濃度だったのに対して近年薬事法が少し緩和されて最大1500ppmまで歯磨き粉の中にフッ素を入れられるようになりました。日本のマーケットに出回っているものとしては1450ppmが最大で取り扱われているものです。なるべくフッ素の濃度を高いものを使うと良く、WHOのガイドラインによるとフッ化物濃度が500ppm上がるとそれに応じて6%虫歯の予防率が上がるというデータもありますできれば1450ppm Fのものを歯磨き粉を使いましょう。

リスク別のアプローチは下表を参照してください。

フッ素入り歯磨き粉の他には、フッ化物の洗口剤(日本では450ppmFの濃度)、フッ化物塗布(歯科医師もしくは歯科衛生士が歯の表面に高濃度のフッ素を塗る処置)、定期的な歯科医院受診、レントゲン写真撮影、キシリトール(1日2粒を4回)、クロルヘキシジンのうがい薬の使用が言及されています。

日本ではクロルヘキシジンの濃度はアメリカに比べて少し薄くどこまで効果があるかというのは定かではないところもありますが、虫歯のリスクが高い方はクロルヘキシジンも使いましょう。エキストリームハイ(ハイリスクでも口腔乾燥もある方々、刺激時唾液が0.5ml/分以下)の人たちは毎食後と口が乾いた時にもフッ化物の洗口剤を使ったほうが良いとも言われています。

ぜひこのようなアプローチを参考にしていただければ虫歯の予防ができる可能性が高くなってきますので実践してみてください!

ページトップへ