平井駅 ホワイト歯科
  • English Available
  • 駐車場完備
  • 21時まで診療
  • 各種保険取扱
  • 自由診療も対応

平井駅 ホワイト歯科

Menu

医院ブログClinic blog

歯肉退縮の局所的リスクその2

前回歯肉退縮についてのお口の中の局所リスクというのをお話しさせていただきました。そこでは歯の位置、歯肉の厚み、小帯付着位置、角化歯肉量を挙げさせていただきました。今回は残りの3つについてお話しさせていただきます。

  1. 口腔前庭

口腔前庭というのは唇と歯・歯肉の間にあるスペースのことを指します。そこを口腔前庭部と言いますが、その空間が浅い方と広い方とこれも千差万別です。浅い方についてはどうしても歯肉退縮にかかりやすいというのが言われていて、 前回の説明の小帯、角化歯肉と合わせて、この3つが歯肉退縮にかかわってくる口腔内の解剖の部分になってきます。

  1. 不良修復物

いわゆる歯の周りに関わってくる詰め物や被せ物、そういった修復物がよくない形で入ってしまっているものを不良修復物といいます。例えば詰め物や被せ物の端っこの部分がぴったりと歯に合っていないと適合具合があまりよろしくないとそこにプラーク、いわゆる歯の汚れが蓄積されて一番最初の歯肉退縮のセッションの部分でお話しさせていただいたプラークが炎症を引き起こしてひいては歯肉退縮を引き起こすことになります。この不良修復物によって被せ物の端っこや詰め物の端っこの部分が歯にぴったり合っていないとそこにプラークが蓄積されて炎症が引き起こってしまい歯肉退縮につながってくるというメカニズムが考えられます。特に審美領域の部分では被せ物は歯茎よりも0.5ミリぐらいの少し下に、被せ物のマージンといって端の部分が設定されることが多いんですが、これが歯肉よりも中の部分に入っているもので適合具合が合っていないものはプラークがそこに蓄積されて歯肉退縮が起きやすいということがわかっていますのでこの辺りもしっかり定期的にチェックをしてもらいましょう。

  1. 歯間部組織の喪失

歯間部組織というのはいわゆる歯と歯の境目の歯間部の部分にある歯間乳頭と呼ばれる部分で歯と歯の間にある尖がっている歯茎の組織にです。

これが健康な歯茎ですと歯と歯の間の部分が歯茎で埋まっていることが多いですがこれが歯茎が下がってしまってくるといわゆるブラックトライアングルといって、黒い部分が目立ってくるようになり、そのスペースが歯茎で満たされずに退縮部分が目立ってくるようになってきます。歯間部の組織、歯間乳頭が失われてしまっているとこれは直接歯肉退縮に関わってくるというより、その治療の結果や難易度に際して関わってきます。歯肉退縮というのは治療することができるのですが治療する上で歯間部組織が失われているとこの治療の予後が低くなりやすいというのが言われており、この辺りもリスクにも関わってきます。

今まで4回分で患者さんのリスク、そして局所リスクをお話しさせていただきました。歯肉退縮は症例によっては治療ができる疾患です。 気になる方は、お話ししたリスクを踏まえて医院で是非ご相談ください。

ページトップへ