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インプラントと歯との違い

これまでは歯周病や虫歯そして歯肉退縮についてお話をさせていただきましたが、前回からインプラントについてお話をしています。今回はインプラントと天然歯との違いはどのようなものなのかお伝えします。インプラントというのは歯を無くした時にいわゆる骨の中にネジのようなものを埋め込んで機能させる歯の代わりの代替物として存在します。

インプラントと天然歯がどのように違うのかというところを簡単に説明したいと思います。まずインプラントのパーツについて、インプラントの骨に埋め込むネジ自体をフィクスチャーと言います。インプラントのフィクスチャーの上にアバットメント(土台)というパーツがくるわけです。この上にこのアバットメントのパーツがきてその上にさらにクラウン、いわゆる被せ物のパーツが来ます。概してこの3段階の構造でインプラントの全体自体は構成されています。フィクスチャーという部分が、インプラントの骨に埋め込まれるのがインプラント自体のオペです。 

具体的に天然歯とインプラントは何が違うのかというと大きくは3つあります。

天然歯とインプラントとの違い
  1. 神経の有無:

もちろん天然歯の部分は神経の管が通っていて痛みを感じるようになっています。 特に虫歯とかが進み過ぎると自発的な痛みが生じます。一方インプラントはもちろん神経がなく、 虫歯にもなりません。インプラント自体は虫歯にならないというところも天然歯と大きく違うところですね。

  1. 歯根膜

以前も説明しましたが天然歯というのは周りに歯根膜という薄い膜が存在します。

こちら歯周組織の一つにもなりますがこの歯根膜という部分が歯自体のショックを吸収してくれる役割を果たしてくれたり歯や骨などの栄養や血液の供給元になったり色々な働きをしています。

この歯根膜はインプラントには存在しません。前回説明した、オッセオインテグレーションと言って、完全にインプラントのフィクスチャー自体が骨と完全に結合してしまっています。 

天然歯のようにこの1層の歯根膜が全くないので完全にがっちり骨に結合してしまっていて、例えば何か機械的な刺激が加えられた時にこの部分は全くダメージを受けるということがほとんどなく、力が加わるのは大体この連結しているアバットメントとフィクスチャーの境界辺りが主に力が加わりやすいとされています。 

  1. 歯肉の線維

天然歯の場合は歯根の部分に線維を介して歯茎がくっついています。コラーゲン繊維がこの歯の根っこの表面に垂直に入り込んでいます。これによってしっかり歯根に対して歯茎がくっついているんですが、歯肉の線維の方向っていうのが歯根には垂直に走っています。

インプラントの場合は異なっていて歯肉の線維というのが垂直ではなく平行に走っています。これによって何の違いが生じるかというとこちらの天然歯というのはしっかりくっついていて外的な刺激に強く、具体的には炎症や細菌による攻撃のような刺激に強いというのが本来備わっている機能です。 

一方インプラントは歯肉の線維というのはインプラント体に対して平行に走っている為に、この歯肉とインプラントの境界部分のシーリングバリアが少し弱いのです。

それに伴って外的刺激、炎症や細菌のような外的刺激に弱いというところがインプラントの弱点の一つにもなっています。 加えて天然歯は以前から説明しているように炎症性の骨吸収が生じると歯周組織の破壊というのが生じるのですが同じようにインプラントの方も実は病名としては違うんですが炎症性の骨吸収が起きて歯周病ではなくインプラント周囲炎という疾患になります。 このインプラント周囲炎というのが往々にして起きる場合は骨吸収や病態として、一般的に歯周病に比べて酷くなることが多いというのも弱点かと考えられます。しっかりインプラントを埋めた後はメンテナンスやケアというのをしっかりしてあげるというのが大事ですね。

次回はインプラントのメリット デメリットなどをお話しさせていただきたいと思いますので、乞うご期待ください。

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