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🪥歯ブラシの歴史と進化

歯ブラシの歴史:紀元前から現代まで

歯ブラシは何千年も前から使われており、最古の記録は紀元前1600年ごろの中国に遡ります。当時は動物の骨や木を柄に使い、毛は豚やイノシシの剛毛でした。
18世紀のイギリスでは、刑務所の中で囚人が骨に毛を取り付けて作ったことがきっかけで、世界初の大量生産型歯ブラシが誕生しました。

その後、1938年にアメリカのデュポン社がナイロン毛を導入。それまでの自然毛は清掃力が高い反面、細菌が繁殖しやすいという欠点がありましたが、ナイロンは清潔さと耐久性に優れており、世界的に広まることになります。
現代では、プラスチックの柄とナイロン毛が主流で、複数の毛束や特殊な構造を持つ製品も登場しています。

理想的な歯ブラシとは?(Egelberg & Claffey, 1998)

さて、私たちにとって最も大切なのは、「どんな歯ブラシを選ぶべきか」、そして「いつ交換すべきか」という2つのポイントです。

理想的な歯ブラシは、プラーク(歯垢)をしっかり落とし、歯や歯ぐきを傷つけない設計であることが求められます。
具体的には以下のような条件が挙げられています:

  • 手に合った持ちやすい柄と操作性
  • ヘッドの大きさが口のサイズに合っていること
  • 毛先が丸く加工されたナイロン毛(直径0.23mm以下)
  • 歯と歯の間、歯ぐきのキワに届く毛の配置

また、国際規格(ISO)では「ソフト(やわらかめ)」に分類される毛の太さは0.23mm以下であることが多く、特に0.15〜0.18mmの細い毛が安全性に優れるとされています。

ただし、ISO規格は製造業者の基準であり、市販製品のパッケージ表示と完全には一致しないこともあるため、実際の毛先の状態や柔らかさを手に取って確認することも重要です。

多くの研究で、同じ歯ブラシを長く使い続けると、清掃効果が落ち、歯ぐきの炎症リスクが高くなることが分かっています。たとえば、6か月間同じ歯ブラシを使った人は、4週間ごとに交換した人に比べて、歯ぐきの腫れや出血が増えていました。特に、毛が柔らかく、ヘッドが大きいタイプでは、その影響が強く出る傾向がありました。(Schmickler et al. 2014)

では、どのタイミングで歯ブラシを交換するのがよいのでしょうか?最新の研究によれば、「3か月使ったら交換する」というルールも大切ですが、もっと確実なのは“毛先が外に広がってきたら交換”という目安です。毛先が開いてしまうと、歯の表面や歯ぐきのキワにしっかり当たらず、プラーク除去の効果が落ちてしまうのです。(Van Leeuwen et al. 2018)

興味深いことに、同じ人が使った歯ブラシは、毎回ほとんど同じような摩耗のしかたをすることも分かっています。つまり、歯ブラシの傷み方には“その人なりのクセ”があり、毛先の開き具合を見れば、その人が交換すべきタイミングも見えてくるということです。

一方で、さまざまな歯ブラシの違い(毛の硬さ、ヘッドの形など)による大きな差は、研究ではあまり明確に出ていませんでした。つまり、「この歯ブラシが誰にとっても最高」という“正解”は存在しないのです。大事なのは、「その人が正しく使えて、きちんと清掃できる歯ブラシを選ぶこと」なのです。

最後に、まとめとしてこうお伝えしたいです。

☑ 歯ブラシは3か月を目安に、毛先が広がったら交換しましょう。
☑ 高価な歯ブラシよりも、自分に合っていて、正しく使えるものが一番です。
☑ どれだけ丁寧に磨いていても、毛先が劣化していれば効果は落ちてしまいます。

毎日の歯みがきをもっと効果的にするために、道具の状態にも目を向けることが、健康なお口づくりの第一歩です。

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