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米国での鎮痛薬の服用について

さて皆様は鎮痛薬(痛み止め)は何を使っていますか?

日本ではロキソニン、アセトアミノフェン(カロナール)を主に投薬されているかもしれませんが、アメリカでは主にイブプロフェンかアセトアミノフェンが使用されます。そもそもロキソニンは日本の製薬会社が開発したもので海外ではあまり使用されていません。まさにガラパゴス薬ですね。

今回は科学的根拠に基づいたそんな鎮痛剤のお話です。(Moore et al. Cochrane Database Syst. Rev. 2015)

世界中で古くから様々な臨床研究がされており、一般的にシステマティックレビュー(+メタアナリシス)という研究のタイプが、良質な研究を統合する最もエビデンスレベルが高い研究とされていますが、さらにその中でもコクランレビューはイギリスが本部のNPOであるコクランが行うシステマティックレビューで、最上位の信頼度とされる研究レベルです。今回は460の世界中の研究から50000人の被験者を基にデータが統合され研究が行われています。

ここでは鎮痛薬の効能を比較しているのですが、その変数としてはNNT(Number Needed to Treat: 治療必要例数)が使われ比較されています。低ければ低いほど効能が高く、例えば10では10人にその薬を投与すると1人で治療効果が得られるという意味で、1では1人中1人つまり100%の確率で効果が得られることになります。一般的にNNT<2だと効能はとても高いです。

研究の結果ですが、

Acetaminophen 500/1000mg: 3.5

Ibuprofen 400 mg: 2.5

Ibuprofen 200 mg + acetaminophen 500 mg: 1.6

でイブプロフェン+アセトアミノフェンが最も鎮痛効果が高いです。ちなみにオピオイド(麻薬)であるオキシコドン10mgとアセトアミノフェン1000mgの併用でも1.8なのでNNT1.6は大分効果的ですね。

また8時間以上の長時間作用することのできる組み合わせとしてイブプロフェン400mg+アセトアミノフェン1000mgが挙げられています。

この結果と他のデータを基に、アメリカのテキサス大学ヒューストン校のプログラムでは、インプラントや歯周外科後にイブプロフェン600mg+アセトアミノフェン500mgを6時間おきで処方するのが一般的で、外科処置の侵襲の大きさによってイブプロフェン400mg 4-6時間おきだけだったりイブプロフェン400mg+アセトアミノフェン1000mg8時間おきだったりと使い分けています。この2薬の併用は安全性が確立されており、全身的に健康な患者であれば一般的に米国では処方されています。米国で販売されているイブプロフェンのAdvilもアセトアミノフェン含有のものも別売りされているくらいです。(写真参照)

イブプロフェンはブルフェンやイブとして日本では扱われているので参考にしていただけますと幸いです。 しかしながら日本では保険診療の枠組みや医薬品の添付文書があるので、患者様個人個人で状態を判断しながら医師による判断のもとに痛み止めを服用するようにしましょう。

ちなみに、このデータに基づく日本の薬局でも買えるおすすめの痛み止めにバファリンルナがあります。イブプロフェン130mg+アセトアミノフェン130mgが配合されていて1回2錠なので260mgずつということになります。イブプロフェン200mg+アセトアミノフェン500mgにはやや容量が届かないですが、眠くなる成分もなく胃腸の保護成分も入っているためもし痛みで困った方は検討してみてください。

  米国のアセトアミノフェンとイブプロフェン
  米国のアセトアミノフェン配合のAdvil(イブプロフェン)

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